夜明けぐらいの明るさがちょうどいい

都内在住、30代のゲイです。思ったりしたこと書いたりします。良かったらどうぞ。

世界なんて、世界なんて

きみは何も言わずに

ぼくを抱きしめた

 

強くなる

強くなる

 

ぼくも

 

包まれる

 

きみは何も言わずに

ぼくの頭ををなでた

 

優しくなる

それが

 

それが

 

あした、夜が夜のままでもいい

それでも

きみがぼくを包むあたたかさがあれば。

 

あした、夜が夜のままでもいい

ぼくもきみを

ぎゅっとするから

 

 

目に見える世界が、

きみにとってもぼくにとっても

何もならないなら

 

それなら

 

あした、夜が夜のままでもいい

だって

それがぼくときみと

世界を作るルールになるから

 

ぼくときみ

優しい世界なら

目の前にある世界だって

壊れたっていい

 

ぼくときみで

ぎゅっとするから

生きる呼吸が薄い僕らは

夜の深さに身を委ねる

染まれば染まるほど

安心する気持ち

 

思いは夜に浸せば浸すほど

スープは染まるけど

口にするのは

少し、少し

怖いんだ

 

安心を求めて

死ぬまでの世界を泳いでいる

けれど

答えが見つからないまま

泳ぎきれずにきっと

 

 

朝焼けは眩しすぎる

だから

身体を隠すんだ

僕らはそんな器用に生きていない

 

光の濃度に混ぜ込んだスープは

きっと

口に合わないかもしれないけど

それが生きる道筋なのかもしれない

 

安心を求むて

死ぬまでの世界を泳いでいる

いつか

たどり着いた先が

生きた過程なら

それはそれで幸せなのかも

 

そう思う

 

そう思うし

 

そう言ってほしい

 

 

世界に正解を

世界はてんやわんやだ。

ぼくの世界もあいも変わらず

忙しいと思っていたのに

 

自販機で買った温かいコーヒー

触れた手のひら

あぁ、温かい

そんな世界

 

幸せなんだよな

 

何気なく呼吸する

その瞬間に

失われることもあって

何気なく呼吸した

息づかいに

消えた思いと見えなくなる想いと

 

世界はてんやわんやだ。

ぼくの世界もあいも変わらず

けれど、けれど、目の前の光は

 

自販機で買った温かいコーヒー

触れた頬に

あぁ、温かい

そんな世界に

 

何気なく見える

その世界が

愛おしくもあって

何気なく見えた

この世界を抱きしめたくなって

 

そう

 

そうなんだ

 

そう

 

そうだから

 

つよくつよくつよく

 

世界に。

生きよう。

机の上に広げた

あれやこれやの日常

 

こんなものが、ぼくの全てを支配するなら

今すぐ消してしまえ

 

机の上に広げた

あれやこれやの日常

 

それを大切に抱えた腕が傷つくのなら

大切なことを履き違えている

 

だれかのために

ではなくて

じぶんのために

 

じぶんのためが

じぶんをいきるみちになる

 

だれかのために

ではなくて

じぶんのために

 

生きよう。

 

世界を終える準備をしてもぼくらはまだまだ

明日という陽が昇れば

そんなの関係ないんだって気づく

 

陽の光を浴びれば

わかるんだ

ぼくのふと思う想いなんて

しようもない想いだってことを。

 

布団に潜り込んだって

あぁ……暑いんだ

熱いんだよ

ぼくがぼくとして

まだ歩けって思う気持ちと

 

 

明日という陽が昇れば

そんなの関係ないんだって気づく

 

陽の光を浴びれば

わかるんだ

ぼくのふと思う想いなんて

しようもない想いだってことを

 

 

だから、もう少し歩いてみろって

 

そう言われた気がする

 

誰とかじゃなくって

ぼくが手を当てた胸の少し奥の奥で。

しずく

冷たい雨が降っていた

傘をさせばいいのにぼくら

黙って、手を繋いでた

 

寂しい今日がないように

ないようにとぼくらは

黙って、手を繋いでた

 

無意識に頬を伝った雫は

雨粒だろうか

 

冷たい雨が降っていた

傘をさせばいいのにぼくら

黙って、手を握り締めた

 

寂しい明日がないように

ないようにとぼくら

黙って、手を握り締めた

 

無意識に頬を伝った雫は

雨粒だろうか

 

それとも

 

 

 

宙に浮かんださようなら

さようなら

を言うのは簡単だ

 

なんて、思ってた

 

でも、

またね。

が、言えない

さようなら

 

が、こんなにも悲しいことだなんて

想像もできなかったよ

 

いつかの朝が

いつかの夜が

 

滲ませていた空気が

 

もう戻らない

そんな色味を

 

つぶやいた言葉をしまいきれず

 

ぼくは。